成績の「悪い」方へ・「成績」を上げる第一歩の提案

私事ですが、最近若干仕事が報われる機会がありました。その報われた知らせが来た次の瞬間に、更に仕事の続きに取り掛かろうと体が動いて、驚いたという経験をしました。

よく世間では、「打ちのめされた時にすぐに立ち上がることが本当の強さ」であると言われます。実際にそうだと思います。自分にはその強さはありません。もしあの時残念な知らせが来ていれば、きっとお酒を飲んでいたと思います。逆に言えば、報われた時の方が立ち上がりやすいような仕組みに、どうも私はなっているみたいです。皆さんはいかがでしょうか。

特に高校生なんかは、季節ごとにテストがあって、強制的に「報われる・報われない」という機会に立たされると思います。その時に報われた人は立ち上がりやすく、報われなかった人は立ち上がりにくいのであれば、モチベーションの差が生まれ、それは結局次のテストでの結果に直結するのではないでしょうか。そのような仕組みで、成績の「良い」人と「悪い」人に分かれていくのではないかと、この経験から考えました。

 

そう考えると、所謂成績の「悪い」人の方が頑張っているとすら言えそうです。

 

では、その循環から抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか。明確な答えは私にはありません。その上で私見を述べると、「自分で自分の達成基準を考える」ことが良いのではないかと思います。テストは、相対的な基準であり、他者が立てた基準です。そこでの優劣を争うことは競争であり、競争である以上必ず勝てるとは限りません。勝った経験は祝福としてありますが、逆に負けた経験は呪いとして縛るでしょう。


そうではなくて、「自分でやりたいことを決めて、自分で計画を立てて、自分で実行した」という経験を、自分に対する報酬にするというのはいかがでしょうか。

例としては、方眼ノートにチェックボックス付きで一日の予定を書き込み、それを実行したらチェックをつけるというような報酬が考えられます。

(例)

□数学を19時から19時半まで勉強 → ☑数学を19時から19時半まで勉強

□進路の書類を書く       → ☑進路の書類を書く

 

そんな報酬は一銭にもならないように思われるかもしれませんが、そのチェックを自分でつける瞬間、「報われた」という気持ちを、少なくとも私は、意外に強く感じました。

 

委しい方法は色々と考えられますが、成績が(他人から見て)「悪い」とされた瞬間、立ちあがるハードルは更に上がりますから、まずは自分のささやかなチェックで、自分に対する報酬をあげるのは良いのではないかと、ささやかながら思ったのでした。