2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

自然に含まれているもの(『正法眼蔵』より)

こんにちは。今日は日本古典文学大系81番の『正法眼蔵 正法眼蔵隨聞記』から『正法眼蔵』です。(予測変換で出なくて悲しかった)道元が書いた、鎌倉時代の仏教書です。こういう言い方が合ってるかは分かりませんが、いわゆる「禅」ですね。 その中の「渓声…

歌謡曲にまつわる思い出(『梁塵秘抄』より)

おはようございます。今日は日本古典文学大系73番の『和漢朗詠集・梁塵秘抄』から『梁塵秘抄』です。中世の今様(遊女や白拍子も歌った七五調の歌謡)です。 君が愛せし綾い笠 落ちにけり落ちにけり、加茂川に河中に、それを求むと尋ぬとせし程に、明けにけ…

桜を見立てる(『近代秀歌』より)

小学館日本古典文学全集『歌論集』の「近代秀歌」からです。 山櫻咲き初めしよりひさかたの雲ゐに見ゆる滝の白糸 (金葉・巻一・五〇・源俊頼) 小学館の現代語訳には 山ざくらが咲きはじめてからは、それを遠くからながめると、滝の水を遠望すると白い糸が…